incubate collection【ファッションショー】
【incubate collection】本番当日、学びのステージ
「表現」の場はランウェイ。集大成となるファッションショーを自分たちの手でつくり上げます。
ショーに関わるすべてのことを、自分たちで手がける学びの集大成です。
一人ひとりの個性と成長がカタチになるステージです。
武蔵野ファッションカレッジのオリジナルブランドincubate(インキュベイト)のファッションショーが、11月下旬に表参道にあります青山スパイラルホール3Fにて行われます。
受付からバックステージまで、在校生たちの真剣な表情があふれている。
本番までの学びのステップ
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ショーの運営を通して「考案」「創造」するチカラを高めます。
ランウェイの上での魅力的な見せ方を意識しながら、洋服やヘアメイク、靴、小物など、頭からつま先までをトータルでコーディネートし、本番に臨みます。
incubate show開催までの流れ
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1 テーマ設定・デザイン相談
同世代に向けた次シーズンのファッション提案であるショー。時代性を意識したテーマを設定するためにさまざまな情報を収集し、先生のアドバイスを受けながらつくっていきます。
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2 デザインワーク
デザインテーマを具体的なアイテムやスタイリングに落とし込み、ファッションデザインとして完成させる段階です。使用する素材の表現や、パターンと縫製方法を考えながらデザイン画を仕上げます。
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3 デザインプレゼンテーション
「自分の企画をより魅力的に見せる」ことをポイントにプレゼンテーションを行います。ここでの評価によって、コレクションで重要なファーストルック(ショーの一番最初に出る作品)が決まる場でもあります。
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4 パターンメーキング
デザイン画の雰囲気を立体として表現することをポイントに、パターンを引いていきます。 バランスやパターンにすることが難しいものもありますが、先生のアドバイスをもらいながらトワルを仕上げます。
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5 トワルチェック
トワルをモデルに着せ、全体のバランスやウォーキングでの素材の揺れ感など、実際のランウェイに近い形でチェックを行います。ディテールに至るまで、ファッション表現としての完成度を高めます。
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6 ソーイング
完成したパターンを使って裁断・縫製し、作品を仕上げます。作品製作の中で一番時間を使います。作品によってはビニールや皮革など特殊素材を扱うこともあり、十分に気を配って取り組む必要があります。
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7 完成チェック
縫製作業完了後、作品の仕上がりをチェックします。服としての完成度を高めるだけでなく、この段階があることで締め切りを意識し、製作における「計画性」というビジネススキルを育みます。
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8フィッティング コーディネートチェック
ランウェイ上で最高の状態で魅せるための最終チェックです。靴・アクセサリー・ヘアメイク・スタイリング、細部まで入念にチェックし、トータルコーディネートで完成した作品に仕上げます。
Other lesson
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ウォーキング
ランウェイ上で、作品の特徴や魅力、デザインのポイントをしっかりと観客に伝えるための、ポージング・ウォーキングを学びます。
大きな自信と喜び…キラキラ輝く自分を想像しながら
私は縫製が苦手で、自分がイメージした衣装を、なかなか思い通りに作れず悪戦苦闘しました。でも一方では、自分が制作した衣装を自分が身につけてステージを歩くから、どうしたら自分がキラキラ輝けるかを想像しながら、一着の衣装を作り上げるのは大きな喜びでした。また、実行委員と協力しながらファッションショーの構成あるいは照明やバックミュージックなどに関して、あれこれ意見を出し合いながら進めていく作業はたいへん勉強になりました。今回のショーを経験して、私は、みんなで一つのイベントを作り上げることの意義に気づき、そして、大きな自信を得ることができました。【incubate collection】は、自分から積極的に行動する絶好のチャンスです。本番当日の楽しさが倍になりますよ。
アパレルプロフェッショナル科
埼玉県立所沢高等学校 出身
関川 あずささん