「自分にしかできない洋服づくりができた」とやりがいを感じました。MFCではファッションというビジネスを論理的に学べたことが大きかったですね。卒業後は販売員になりましたが、私のスーツを売る技術や知識、営業力を認めてくれる人がいたんです。それが自信となってブランドの立ち上げを決意しました。パターンオーダーのブランドで、お客様から生地やデザインなどのこだわりをヒアリングしながらつくります。「佐久間だからお願いした」そう言ってもらえると「自分にしかできない洋服づくりができた」とやりがいを感じますね。「衣食住」という言葉もあるように、服は生活の一部。そういうライフスタイルの部分で多くの人と関わり、結果としてブランドが大きくなったらうれしいですね。MFCでファッションのベースを学んだ後、パリ留学を経て『JOURS LE BALLON』というブランドを立ち上げました。その運営に奔走するなか、同じような小規模ブランドが販路の拡大に悩んでいる場面をたくさん目にしました。合同展示会への出展以外に、もっと良い方法はないか。そんな視点から生まれたのが、衣装を必要とするエンターテインメント業界とファッションブランドを結びつけるエージェントとしての関わり方でした。この挑戦は始まったばかり。デザイナーとして、ファッション業界にできることはまだまだあるはず。この仕事を通して、ブランドが多くの人に知られるきっかけをつくれたらと思っています。ブランドの可能性を広げる、新しい流れをつくりたい。87 AS PROFESSIONALS32代表・ディレクター佐久間 守平さん2009年 ファッションスタリング科 卒東京都立高島高等学校 出身REJOUIR代表・デザイナー・エージェント古本 舞さん1998年 ファッションクリエイト科(現:アパレルプロフェッショナル科)卒埼玉県 私立山村女子高等学校(現:山村学園高等学校) 出身萬リンク株式会社
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