卒業生紹介
ファッションアドバイザー
金子真実さん
ファッションスタイリング科(2013年卒)
普段使いから結婚式の二次会用まで。
「MACKINTOSH PHILOSOPHY」と、
お手持ちの服との上手な組み合わせを、
お客さまに提案をするのが楽しくて。
日本で70年続く三陽商会と、イギリスで200年の伝統を持つ老舗企業「MACKINTOSH」との提携で生まれた「MACKINTOSH PHILOSOPHY」。「就活中に初めて知ってからは、このブランドで働くことしか考えなかった」とブランドへの熱い気持ちを語るのが、入社3年目の金子真実さんです。彼女が勤める新丸ビル3階の店舗では、「金子さんのいる店で買いたい」と訪れる親子連れなどリピーターも増加中だそう。どのような点がお客さまに高く評価されるのでしょうか。ブランドへの思いも併せて詳しく聞いてみましょう。
売る側の視点に目覚めた、原宿でのショップ運営
好きなファッションの仕事で芸能人の近くにいられたら……。少し欲張りな気持ちでスタイリストを目指した金子さん。武蔵野ファッションで待っていたのは、服の製作やショップ運営など予想外の経験でした。
昔から服が好きで、全身のコーディネートを考えるのも楽しかったので、スタイリストを目指したんです。当時はアイドルグループも好きでしたから、芸能界で仕事をしたい欲張りな気持ちも(笑)。学校はいくつか見学して、アットホームで自由に意見を言えそうな武蔵野ファッションが気に入って入学。ファッションスタイリング科ではコーディネートはもちろん、服をつくる実習やファッションショーなど予想以上に幅広い体験ができました。デザイナーの考え方も少しわかり、製作やイベントなどを努力してやり遂げた自信は、就職活動や仕事の支えになっています。
特に印象的だったのは原宿でショップを運営する実習。原宿という立地を意識した商品コンセプト、店内ディスプレーや照明も自分たちで考え、お客さまが見やすい棚の位置などもこだわって準備を進めました。同時に学内では、商品を製作した学生がみんなにプレゼンテーションする授業もあり、その話をもとに「この服をお客さまにこうアピールしよう」と考えるなど、売る側として商品や店舗を意識するきっかけになりました。
「この服を着たい」と思えるブランドを就職先に
卒業を控え、カジュアル系やクリエイティブ系のブランドなど、自分の好きを基準に就職活動をしていた金子さん。「MACKINTOSH PHILOSOPHY」は偶然見つけたブランドですが、すぐ就職先の第1希望になったそうです。
ショップ運営の実習などで接客に興味を持ち、就職活動では好きなブランドの店舗スタッフを希望。面接を受けて内定の手ごたえを感じ始めた頃、「違う会社も見てみよう」と軽い気持ちで候補にしたのが三陽商会でした。その所有ブランドの一つ「MACKINTOSH PHILOSOPHY」の店舗を見た瞬間、「絶対ここで仕事をする!」と決めてしまったんです。私はベーシックなデザインで、黄色、黄緑、鮮やかな青などはっきりした色の服が大好き。「MACKINTOSH PHILOSOPHY」の商品展開は、そんな好みにピッタリでしたから。「このブランドの服を着たい、お客さまにも勧めたい」と、熱い気持ちで面接に臨み、内定を獲得。ショーやショップでの経験から、「努力は自信になり、その勢いを大切に行動すればいい」と信じていました。
このブランドはイギリスの老舗企業「MACKINTOSH」と三陽商会が提携したセカンドライン。私がいる新丸ビルは東京駅近くのため、20代後半から60代まで幅広いお客さまが来店されます。その中で「金子さんがいるから」と立ち寄っていただく方が増えてきたのがうれしいですね。
普段の服装もイメージして組み合わせを提案
入社して3年目。ワンピースとカーディガンで華やぐ着こなしなど、一人ひとりの要望にマッチした提案がよろこばれ、お客さまからの信頼を着実に得てきた金子さん。目下の悩みは意外なところにありました。
私はお客さまと一番いい笑顔で接し、会話を楽しんでいただくことを大切にしています。すると会話の中から、「普段の服にプラスして印象を変えたい」「結婚式二次会用の服を検討中」など、お客さまの目的が明確になってくるんです。その上で「シックなワンピースに明るめのカーディガン、この組み合わせなら華やいで二次会用に」など、ご要望を取り入れた着こなしを提案するとよろこばれますね。特に「MACKINTOSH PHILOSOPHY」はベーシックなデザインが多く、お客さまがお持ちの服とも組み合わせやすいラインナップ。私自身も楽しみながら幅広いご提案ができるんです。
この仕事でよかったと思うのは、いつも周囲にすてきな出会いがあること。お客さまはもちろん、尊敬できる先輩や同期、親切な得意先の方など、人間関係にとても恵まれました。それに甘えず自分自身もさらに成長したいと思うのですが、現場で販売を極めるだけでなく、お客さま目線で店舗づくりをするVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)など、やりたいことが多すぎて……。次の目標を決めきれないのが今一番の悩みなんですね。